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憧れの平屋のガレージハウス。知っておきたいポイントや 費用相場、事例を紹介
目次
車好きなら誰しもが憧れるガレージハウス。そのなかでも圧倒的に人気があるのが平屋のガレージハウスです。平屋のガレージハウスってとにかくカッコいいですよね。車愛好家でおしゃれ好きな方なら一度は憧れたことがあるのではないでしょうか。
平屋でガレージハウスを建てる場合は、通常の居住スペースに加えてガレージ用の土地が必要になります。実際にはどのくらいの敷地面積があればガレージ付きの平屋を実現できるのでしょうか。
本記事では、いつか平屋でガレージハウスを建てたいと思われている方に向けて、平屋ガレージハウスのメリット・デメリットから、実際の費用相場、必要な敷地や間取り例、計画する際のポイントをご紹介します。
ガレージハウスとは?
ガレージハウスとは、その名のとおり、ガレージと住居が一体化した家のことをいいます。新築を建てる際につくるガレージの種類には、青空駐車場やカーポートなどさまざまなタイプがありますが、そのなかでもデザイン的におしゃれでメリットも多いガレージハウスはとても人気があります。
住居と一体型のガレージは、インナーガレージやビルトインガレージとも呼ばれます。インナーガレージについては「インナーガレージって実際どうなの?」の記事で解説しています。合わせてご覧ください。
平屋でガレージハウスをつくるメリット
ガレージハウスのなかでも、人気が急上昇している平屋のガレージハウス。平屋はコンパクトで開放的な暮らしができるため近年人気が高まっています。
平屋のガレージハウスは、駐車スペースと住居がダイレクトにつながっているため、より生活動線がスムーズになったり、セキュリティ面が強化されたりとメリットが多くあります。
メリット1:インパクトのある外観にできる
平屋は1階部分のみの住居になるのでとてもシンプルな構造になります。そのため、2階や3階建てと比べてシンプルな印象になりがちですが、平屋のガレージハウスではよりインパクトのある外観を演出することができます。
シャッターがある場合、シャッターを閉めていればスタイリッシュな外観を保てますし、シャッターを開けておくと愛車を外観のデザインの一部として見せることも可能です。
メリット2:車を危険から守ることができる
ガレージハウスは周りを壁や天井で囲うことができるので、雨風をシャットアウトして大切な愛車を悪天候から守ることができます。
シャッターを付けるとさらにセキュリティー面が強化され、いたずらや盗難、予期せぬさまざまな危険から愛車を守ってくれます。
メリット3:荷物の運搬をスムーズにできる
住居とガレージを行き来できるドアを設けておくと、雨の日でも荷物の運搬がスムーズにできます。また、たくさん買い物をしたときも、荷物をガレージから直接家の中へ運べるのでとても便利です。
平屋の場合は、すべての部屋からガレージまでワンフロアでつながっているので、開放的な暮らしができますし、日々の生活動線もスムーズで便利です。
メリット4:固定資産税を軽減できる
ガレージハウスの場合、ガレージの大きさを建物の延床面積の1/5以下におさえることによって、ガレージ部分のスペースは固定資産税の計算から外されます。
つまり、固定資産税に反映される延床面積から一部床面積を差し引くことができ、結果的に固定資産税額を軽減できるのです。
平屋でガレージハウスをつくるデメリット
ここまでメリットを見てきましたが、平屋のガレージハウスならではのデメリットもありますので、事前にしっかりとメリットとデメリットの両側面を把握しておきましょう。
デメリット1:居住スペースが狭くなる
平屋でガレージハウスを建てる場合、限られた敷地内にガレージのスペースをつくるため、居住スペースが狭くなるというデメリットがあります。2階建てのガレージハウスのように2階部分にLDKを持ってくるなどができないため、広いお家を作りたい場合は、必然的に広い土地が必要になります。
ガレージにスペースを取られすぎてしまうと居住スペースが狭くなり暮らしづらくなってしまう可能性があります。
間取りを設計する際には、まずは居住スペースを優先的に確保してからガレージのサイズを設計すると良いでしょう。
デメリット2:建築コストが割高になる
平屋のガレージハウスの場合、住居部分の敷地に加えてガレージ部分を建築する坪数も追加で必要になるため、その分土地代がかかります。また、一般的な戸建を建築するよりガレージハウスの建築費のコストは割高になります。
その理由は、開口部が広く耐震性や耐久性が弱くなってしまいがちなガレージの構造を強化するために、コストがかさむ鉄骨やコンクリートで建築する場合が多いためです。木造の場合は、強度を高めるために梁を太くしたり、柱を多くする必要があります。
シャッターや照明、空調設備などを設置すると、さらに予算はかさみます。
デメリット3:騒音が気になる
ガレージハウスはガレージと居住スペースが隣接しているため、エンジン音やシャッターの開け閉めなどの騒音が響きやすい傾向があります。また、2階に寝室などを持ってくることができないため、間取り的にも2階建てよりも騒音などが気になる可能性があります。
たとえば、仕事で帰りが深夜になってしまう場合など、車の出入りする音や振動で家族が起きてしまうという例もあります。
対策としては、寝室やプライベートの部屋はガレージからなるべく離れた位置にするなど間取りの工夫をすると良いでしょう。
デメリット4:排気ガスやニオイが気になる
ガレージハウスは、ガレージと居住スペースがつながっているためのメリットも多いですが、排気ガスやニオイが居住スペースに侵入しやすいリスクもあります。
ガレージと居住スペースの境界のドアを気密性のあるものにしたり、ガレージに通気口を設けたり換気扇を設置するなどして換気対策をすると良いでしょう。
平屋にガレージハウスをつくる際の費用相場
平屋のガレージハウスをつくる場合、居住スペースの土地に加えてガレージ部分の土地代も必要になります。ガレージ自体の建築コストもかかるので、予算を検討する際は、ガレージ部分にどのくらいの敷地が必要で予算規模はどのくらいになるか、あらかじめ見積りをしてイメージしておくと良いでしょう。
ガレージに必要な坪数と建築費について
実際にガレージをつくる場合、どのくらいの予算規模になるのでしょうか。土地代は地域によって大きく異なりますし、建築費もケースバイケースでさまざまですので、以下はひとつの参考としてイメージしてみてください。
まず、車1台に必要なガレージの広さは、軽自動車であれば約4坪、普通自動車であれば4.5坪以上の面積が必要とされています。ステーションワゴンなど少し大きめの車の場合でも1台分で5坪を確保しておけば十分な広さだと考えられます。
2022年の全国的な土地の坪単価は65万円のため、車1台分のガレージに必要な土地代(5坪)は単純計算で約325万円になります。車2台分の敷地の場合(10坪)は、約650万円の土地代になります。土地代は地域によってかなり差があるので、実際に建てる土地の相場を調べて計算してみてください。
また、ガレージ部分の建築費の相場は1坪あたり約50〜80万円とされています。したがって車1台分(5坪)に必要な建築費は約250〜400万円となり、土地代と建築費を合わせて車1台分のガレージに必要な費用は約575〜725万円の相場となります。
※土地や建築費はあくまで参考価格になります。実際にかかる費用は施工店にお問合せ下さいませ。
固定資産税について
メリット4でも先述したように、ガレージハウスにおける固定資産税はガレージ部の面積が建物の延床面積の5分の1以下である場合、そのスペースを固定資産税の計算から外せるため固定資産税を軽減できます。
逆に、カーポートのように柱と屋根だけの場合は全く固定資産税の対象になりませんが、ガレージハウスのように壁で囲まれる場合は家屋の一部とみなされるので固定資産税の評価の対象になります。
その際、電動シャッターなどの設備があると評価額が上がり、結果的に固定資産税が高くなる可能性があります。
このように、固定資産税についてはメリット、デメリットのそれぞれ両側面がありますが、毎月数万円かかるような駐車場を借りることと比べると、ガレージハウスを建てることは長い目でみるとコストを抑えられるといえるでしょう。
より詳細に固定資産税の控除について知りたい方は名古屋市の「土地の評価と税負担について」でご確認ください。
平屋でガレージハウスをつくるときに必要な坪数や間取りとは?
平屋のガレージハウスをつくる際は、将来を見据えて何人家族で何台の車を停める設計にするかというビジョンを事前に決めて、ガレージと居住スペースそれぞれのサイズや間取りを決めましょう。
家族3人で車1台のファミリーの場合(建築面積が30坪)
たとえば、夫婦と子ども1人の3人家族で車が1台、30坪の建築面積に平屋のガレージハウスを建てる場合を見てみましょう。
車1台分の駐車スペースとして余裕をもって5〜7坪ほど確保したとすると、居住スペースとして使えるのは23〜25坪となります。この場合の間取りは2LDK〜3LDKにするのが良いでしょう。2LDKであれば広さにも余裕をもった間取りになり広々と暮らせます。将来子ども部屋がほしい場合などは3LDKの間取りで計画すると良いでしょう。
家族4人で車2台のファミリーの場合(建築面積が40坪)
つぎに、夫婦と子ども2人の4人家族で車が2台、40坪の建築面積に平屋のガレージハウスを建てる場合を見てみましょう。
車2台分の駐車スペースとして、10坪以上のスペースが必要になります。40坪の延床面積の10坪分をガレージスペースに確保したとすると、居住スペースとして使えるのは残りの30坪となります。居住スペースが30坪ある場合だと、3LDK〜4LDKの間取りが実現できますので、家族4人でも余裕をもって暮らすことができるでしょう。
平屋でガレージハウスを計画するときのポイント3選
平屋のガレージハウスは1階部分のみなため2階や3階建てに比べてシンプルな構造になりますが、間取りの工夫次第でさまざまな楽しみ方ができ、おしゃれで暮らしやすい理想の平屋ガレージハウスをつくることができます。
将来を見据えてガレージサイズを決める
ガレージハウスの場合、ガレージを住居と一体に組み込んで建築するので、基本的には一度建てると後から建て直したり増築することはできません。そのため、あらかじめ将来のライフプランを見据えてガレージサイズを計画することが大切です。
例えば、将来家族が増えて車の台数が増えたり、サイズの大きな車に乗り換える可能性も十分にありますので、ガレージサイズは余裕をもった広さを確保すると良いでしょう。ただし、ガレージサイズを優先しすぎて居住スペースが狭くなってしまうと結果的に暮らしづらくなってしまう可能性もありますので注意が必要です。
将来のライフプランを見据えてバランスの良い間取り計画をしましょう。
生活動線を考え間取りを決める
ガレージハウスのメリットのひとつは、ダイレクトにガレージから家の中へ出入りできる動線を確保できることです。雨に濡れずに車まで移動できますし、買い物をした荷物を直接キッチンやパントリーに運べ込めますのでとても暮らしやすく便利です。
小さなお子さんやお年寄りがいてベビーカーや車椅子を使うような場合などは、玄関からスロープでガレージまで行けるようにするなどして、家族全員の生活スタイルを考慮した設計にすることも大切です。
理想の間取りを考えガレージ位置を工夫する
ガレージ位置を工夫した間取りを設計することで、平屋のガレージハウスならではの理想の暮らしが実現できます。
たとえば、ガレージとリビングを隣接する間取りにして間の壁に大きな窓を取り付ければリビングでくつろぎながらいつでも愛車を眺めらえる、まるでショールームのような空間を演出できます。
また、コの字型の平屋住宅の間にガレージを設け、真ん中に中庭を設置すると完全にプライベートな空間を演出することができます。人目を気にせずにBBQをしたり、小さなお子さんも安全に遊ぶことができます。また、この間取りの場合、寝室をガレージの対面側にすることでデメリットでも触れた騒音や振動対策にもなります。
平屋のガレージハウスの施工事例2選
これまでの施工事例から平屋のガレージハウスの実例を2件ご紹介します。
シックなガレージ付き平屋
延床面積40坪のナチュラルモダンな平屋ガレージハウスです。外壁はグレーで全体的にシックで大人っぽい仕上がりになっていますが、ガレージ、玄関、窓にそれぞれ木張りでアクセントを入れてありシックでありながらもおしゃれな外観になっています。
また、お施主様が建築関係の方でもあり、細かいところまでこだわりが詰めこんであります。内装は廊下を無くし、LDK34帖の開放的で暮らしやすい間取りになっています。
こちらは、Youtubeでルームツアーを公開中です。合わせてご覧ください。
施工事例の内装などの写真は「シックなガレージ付き平屋」からご覧いただけますので、合わせてご覧ください。
ビルトインガレージ付きのホテルライクな平屋
延床面積32坪の平屋ガレージハウスです。玄関横には車1台分のガレージスペースがあり、雨に濡れずに室内へ入ることができます。
ガレージ奥には、収納スペースがあり、アウトドア用品などを収納していただけます。
施工事例の内装などの写真は「アウトドアリビングの平屋」でご覧いただけますので、合わせてご覧ください。
また、Youtubeでルームツアー動画も公開しています。以下より是非ご覧ください。
32坪!?リゾート感+ホテルをあわせたお家!ホテルライクな平屋
まとめ
平屋のガレージハウスは、住居内からガレージまでがすべてワンフロアでつながっているため、どこへ行くのにも無駄のないスムーズな移動ができ便利で豊かな暮らしができます。外観デザインもインパクトがありおしゃれな平屋のガレージハウスには魅力がたくさんあります。
しかし、ガレージハウスは一度建てると後から増築や改築するなどの融通はききません。後悔しない理想の平屋ガレージハウスをつくるために、しっかりと将来を見据えた間取り計画をしましょう!
平屋のガレージハウスの事例は、インスタグラム,Youtubeで配信をしています。是非チェックしてみてください!