キッチンは、日々の家事の中で一番多くの時間を過ごす重要な場所です。快適な住みやすい家を作るために、自分の暮らしにあったキッチン選びは大切です。

 

注文住宅を建てる際に、自分好みのこだわりのキッチンを取り入れたい！と思われる方は多いと思います。しかし、キッチンと一言で言っても、キッチンメーカーや種類は数多くあり、どのようなキッチンを選べば良いか分からないという声もたくさんあります。

 

本記事では、人気のキッチンメーカーや種類、キッチンを選ぶ際のポイント、施工事例をご紹介します。ぜひ、快適で理想のキッチン空間を作るための参考にしてください。

 

注文住宅：人気のキッチンメーカー

「施工事例 – 淡いベージュのナチュラルハウス」

 

まず、こちらでは人気のキッチンメーカーとそれぞれの特徴やおすすめポイントを簡潔にご紹介します。

 

・タカラスタンダード

清掃性、快適さ、美しさを兼ね備えたホーロー素材が魅力のキッチン。キッチン壁もホーローなので、マグネットを使って収納のアレンジもできます。キッチンの種類は、6種類のシリーズを展開しています。

 

・LIXIL（リクシル）

おしゃれで収納力の高い、洗練されたデザインと最新機能を備えた使いやすさに優れたキッチン。高級感があり、収納が多い使い勝手の良いおしゃれなキッチンから、座ったままでも調理ができるキッチンなど、ニーズに合わせたシリーズを展開しています。

 

・クリナップ

お手入れしやすいステンレスキッチン。キッチン専業メーカーだからこそ、デザイン性と機能性を兼ね備えた、素材や細部までこだわり抜いた最高級のステンレスキッチンです。

 

・パナソニック

おしゃれで使い勝手の良いシステムキッチン。主婦の意見を採用した、横並びの3口コンロや傷や汚れに強いワークトップ、出し入れがスムーズな収納など、多機能な設備が備わっています。

 

・TOTO

デザイン性と収納力に加え、高い節水性と最新機能を詰め込んだ使い勝手の良いキッチン。キッチンを常に清潔に保てる「きれい除菌水」を標準仕様とし、「ザ・クラッソ」と「ミッテ」の2シリーズを展開しています。

 

・トクラス

高品質の人造大理石を使用したキッチンシリーズが魅力の住宅設備メーカー。 高品質の人造大理石を使用したキッチンシリーズや個性的なデザインのキッチンが魅力。調理カウンターとシンクの素材がどちらも人造大理石でシームレス接合されているため、接合部分に隙間がなくお手入れしやすい仕様です。

 

・グラフテクト

キッチンハウスの姉妹ブランド。家具のようなキッチンが特徴で、デザイン性の高いおしゃれなLDK空間を演出します。11種類のキッチンレイアウトと2つの価格オプションから選べます。その他、キッチンのデザインに合わせて、リビングやダイニング家具を選べるプランもあります。

 

メーカーやブランドによって、デザイン性や機能性、耐久性がある素材など、それぞれに強みや特徴があります。キッチンでこだわりたいポイントを明確にして、希望に合うメーカーやブランドを見つけてみてください。

 

キッチンレイアウトの種類

キッチンのレイアウトには、大きく分けて6つのレイアウトスタイルがあります。6つのレイアウトにはそれぞれの特徴がありますので、LDKの間取りやデザイン、ライフスタイルに合ったキッチンを選びましょう。

 

アイランドキッチン

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対面式キッチンの一つで、キッチンの辺が壁に接していない「島」のようなデザインです。空間が開放的で、左右どちら側からも移動、回遊できるため家事動線が効率的になります。

 

家族とコミュニケーションが取りやすいのも魅力の一つです。

 

ペニンシュラ型キッチン

対面式キッチンの一つで、キッチンの片面が壁に接しているデザインです。ペニンシュラ（peninsula）とは、英語で「半島」を意味し、キッチン部分が半島のように突き出ていることから、ペニンシュラキッチンと呼ばれています。

 

アイランドキッチンの片側を壁につけたレイアウトと考えるとイメージしやすいかもしれません。コミュニケーションが取りやすく開放的な空間を演出できるのが魅力です。

 

I型キッチン

I型キッチンとは、コンロ、シンク、調理台を一列に並べたタイプのキッチンです。日本の住宅では一般的なタイプで壁付けでレイアウトされる場合が多く、対面式でレイアウトする場合はキッチン前面にカウンターや腰壁を配置します。

 

I型キッチンは壁付にすることで、キッチンスペースを有効活用できるため、スペースが限られているコンパクトな住宅でも導入しやすいメリットがあります。

 

II型キッチン

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対面式キッチンの一つで、シンクとコンロに分かれたデザインのキッチンで、セパレートキッチンとも呼ばれ、2列並列に配置されます。II型キッチンは、壁付けと対面キッチンの両方のメリットを兼ね備えています。

 

シンク側とコンロ側が振り向くだけでアクセスできるため、家事動線が良く、広い作業スペースも確保できるため、複数人で作業する際も便利です。

 

L型キッチン

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L型キッチンは、アルファベットのL字のように、コンロとシンクが直角に配置されたレイアウトのキッチンです。L型キッチンのメリットは、家事動線が短く作業効率が良いことや、作業スペースが広く使えることなどが挙げられます。

 

コンロ、シンク、冷蔵庫の3つの頂点からなる三角形「ワークトライアングル」が正三角形に近づくほど、キッチンの家事動線が良くなると言われています。

 

U型キッチン

U型キッチンとは、キッチンのキャビネットがU字（コの字）型のレイアウトになっているキッチンです。シンクやコンロ台などがキッチンの中央を囲むように配置されており、特にシンク、コンロ、冷蔵庫のワークトライアングルを考えた設計になっているため、家事導線がスムーズなのが特徴です。

 

U型キッチンは、方向転換するだけで別の作業へ移れ、収納量も多く、キッチンレイアウトに無駄がないため、キッチンを効率的に使いたい方にはおすすめのレイアウトです。

 

キッチンの選び方のポイント

こちらでは、注文住宅の中心とも言えるキッチン空間づくりで後悔しないためにも、キッチンの選び方のポイントを3つご紹介します。おしゃれなデザイン性だけでなく、使い勝手や機能性も兼ね備えたキッチンを選ぶことで、長く愛着のもてるキッチン空間を実現できます。

 

家事動線

キッチンの家事動線は、調理→配膳→片付けの流れがスムーズになる動線づくりが大切になります。特に、キッチンは家事の中でも毎日使う場所なので、無駄な動きがない、家事ラク動線を設計することで、日々の暮らしがよりスムーズに効率良くなります。

 

また、キッチン空間の動線だけでなく、他の家事動線とのアクセスを考えることも大切です。例えば、ペニンシュラ型キッチンの場合、開放的なおしゃれなデザイン性が魅力的ですが、家事動線を考えると、洗濯やお風呂掃除など、他の家事のためにキッチンをぐるっと回る必要があります。

 

家事動線を効率的にするためには、洗面脱衣所や浴室などの水回りとキッチン空間全体が移動しやすいように、回遊しやすい動線を設計すると良いでしょう。

 

収納

「施工事例 – 緑と暮らす」

 

キッチンは、家電や調理道具、食器や食材などでモノが溢れてしまいがちです。キッチンをすっきりとおしゃれな空間にするためにも、あらかじめ収納スペースをきちんと確保することが大切です。

 

キッチンの収納は、シンクやコンロ下の収納や背面収納の他、キッチン横に専用のパントリーを作るなどさまざまな選択肢があります。キッチンをどのように使いたいか、どんなものをどのくらい収納したいかなど、実際の収納したいものをイメージしながらキッチンの収納計画を考えましょう。

 

お手入れのしやすさ

キッチンは、毎日のように調理する場所なので、水汚れや油汚れで汚れやすい場所です。おしゃれなデザイン性だけでキッチンを選んでしまうと、実際に使ってみたら掃除が大変だったということにもなりかねません。

 

キッチンを選ぶ際は、デザイン性や機能性に加えて、お手入れのしやすさも意識してキッチンを選びましょう。例えば、IHクッキングヒーターはトッププレートがフラットなので、サッとひと拭きするだけで掃除も楽にできますし、熱気をほとんど感じずに調理できるので、夏場でも快適に調理できるメリットもあります。

 

注文住宅：キッチンの施工方法

「施工事例 – 大人の平屋」

 

注文住宅のキッチンの施工方法は、主に以下の3つの方法があります。

 

システムキッチン

システムキッチンとは、シンクや調理台、コンロなどが一体となったビルトインキッチンのことです。レイアウトや寸法が決まっているいわゆる既製品のキッチンで、メーカーからさまざまな寸法やグレードのものやシリーズが発売されています。

 

システムキッチンは、シンクや調理台、コンロの他にも、食洗機やオーブン、浄水器など、さまざまな機能や設備を組み込めます。

 

造作キッチン

造作キッチンとは、間取りに合わせて大工や家具職人が、扉材やカウンターなど、一つひとつの部材をオーダーメイドで設計して作る、自由度の高い造り付けのキッチンです。内装やインテリア、間取りに合わせたサイズなど、自分好みのキッチンが実現できます。

 

例えば、システムキッチンに造作の棚や扉を組み合わせて、コストを抑えたり、個性的なデザインのキッチンを実現することも可能です。ただし一から設計、製作する造作キッチンは、職人の力量や経験によって完成度に差が出たり、メーカー品に比べて融通が利かない可能性があります。

 

オーダーキッチン

オーダーキッチンとは、さまざまなメーカーのキッチンユニットから、デザイン、サイズ、設備機器などを一からセレクトして、好きなものを組み合わせて作るオーダーキッチンです。システムキッチンに比較して、自由度が高く、空間に合わせて自分好みのキッチンレイアウトをカスタマイズできます。

 

LDKに合わせて空間全体のトータルコーディネートができ、海外製の食洗機やオーブンなど、キッチンの設備に特にこだわりたい方におすすめです。

 

おしゃれなキッチンの実例3選

これまでの施工事例から、注文住宅だからこそ実現できる！おしゃれなキッチンの実例を3つご紹介します。実例を参考に、ぜひ実現したいキッチン空間をイメージしてみてください。

 

【実例1】タカラスタンダードのオフェリアを採用した主役的なキッチン

こちらのシステムキッチンは、タカラスタンダードのオフェリアで、天板はフィオレストーンを採用しています。カラーは、家の外壁の色に合わせてブラウン系の濃いめをチョイスし、飽きのこない大人っぽい空間を演出しています。

 

キッチンの背面には大容量の壁面収納を設置し、お家を回遊できる家事ラクな動線設計が魅力的です。

 

内装の詳細写真やルームツアーのYouTube動画が「施工事例 – 365日快適に暮らせるイエ」からご確認いただけますので合わせてご覧ください。

 

【実例2】造作と既製品を組み合わせたジャパニーズモダンなキッチン

オールステンレスが特徴のクチナップのシステムキッチンを採用しています。シンクも天板もステンレスで傷付きにくく、耐久性が高いので、長く安心して使用できます。

 

また、お施主さんが大工さんのため、ジャパニーズモダンをコンセプトに、格子の腰壁や収納の天板は大工さんの造作で取り付けています。キッチンの腰壁を造作でこだわると、既製品感がなくなり一気にオリジナルのあるこだわりのキッチン空間になります。

 

内装の詳細写真やルームツアーのYouTube動画が「施工事例 – 大工が暮らす「終の住み家」」からご確認いただけますので合わせてご覧ください。

 

【実例3】素材や機能まですべてをこだわり抜いたオーダーキッチン

SNSで海外のキッチンを参考に、希望に合わせて組み合わせ、一から作りあげた特別感のあるオーダーキッチンです。オーダーキッチンは、自由に組み合わせできるのが一番のメリットで、面材には天然石のスレートストーンを、アクセントに耐久に優れた高圧メラミンを採用し、一つひとつのアイテムにこだわっています。

 

特に家具っぽく見せたい場合はオーダーキッチンがおすすめです。大容量の収納も完備し、見た目のデザイン性だけでなく、実用性も兼ね備えたキッチンです。

 

内装の詳細写真やルームツアーのYouTube動画が「施工事例 – オーダーキッチンとブラックのイエ」からご確認いただけますので合わせてご覧ください。

 

まとめ

キッチンは、暮らしの中心とも言えるとても重要な場所です。毎日の家事で使う生活に欠かせない場所だからこそ、自分だけのこだわりのキッチンを作りたいですよね。

 

本記事ではおすすめのキッチンメーカー、キッチンレイアウトや施工方法、キッチンを選ぶ際のポイントを紹介してきました。数あるキッチンの中から理想通りのキッチンを選ぶのは大変ですが、自分好みのこだわりのキッチンを設置できるのも注文住宅ならではの魅力です。

 

ライフスタイルに合った、快適でおしゃれなキッチン空間を一緒に作りあげましょう！

 

▼おしゃれな家の外観事例は、インスタグラム,Youtubeで配信をしています。是非チェックしてみてください！