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注文住宅の失敗例8選 後悔しないためのポイントも解説します。
目次
ほとんどの方が一生に一度の大切なマイホームづくりだからこそ、後悔しない家づくりをしたいですよね。しかしながら、「本当に納得のいく家をつくるためには、3回建てる必要がある」と言われるくらい、一度で全て満足できる家は建てられないのが現実です。
後悔しない家づくりをするためには、事前に注文住宅で家を建てる際によくある失敗事例を学んでおくことが大切です。さまざまな失敗事例を知っておくことで、実際に家づくりを計画する際に事前に対策できます。
本記事では、よくある注文住宅の失敗事例や注文住宅で後悔しないためのポイントを解説します。ぜひ、理想の注文住宅を建てるための参考にしてください!
失敗例を知ることの重要性とは?
注文住宅は建売住宅とは違い、間取りやデザイン、設備など多くのことを施工主が自ら決められ、自由度が高いのが魅力です。しかし、ほとんどの方が住宅や建築に関しては初心者なので、家づくりの一つひとつの選択をどのように決めれば良いのか迷ってしまうことが多々あります。
実際に住んでみないと分からないことが多いため、実際に住み始めてから「ああすれば良かった」「もっとこうすれば良かった」と後悔する失敗例もよく耳にするのが現実です。例えば、流行りの間取りや最新の設備を取り入れたものの「実際に生活してみると使いづらかった」「最新の設備は必要なかった」などということもあります。
このような後悔をしないためには、事前に注文住宅を建てた方がどのような点を後悔、失敗したかという前例を学ぶことが大切になります。貴重な失敗例を参考に、理想の家づくりを計画しましょう。
注文住宅の失敗例8選
こちらでは、注文住宅でよくある失敗例をカテゴリー別に紹介していきます。
失敗例①【間取り】
一番多い後悔が、間取りに関する失敗例です。間取りで失敗してしまう原因は、事前にしっかりと家族のライフスタイルや生活動線をイメージできていないためです。
使いやすい間取りは人それぞれで、正解はありません。事前に家族の生活スタイルや将来のライフプランをしっかり考えて、間取りを設計しましょう。
間取りでありがちな失敗例には、以下のようなものがあります。
他の家族が入浴中に洗面所が使いにくい
浴室と洗面所が一体となった間取りの場合、子どもが成長し思春期になると、お子さんが入浴中は洗面所に入りにくい、といったことが起こります。このような場合は、浴室の外は脱衣室のみとして、洗面所は別空間にすると家族の入浴中でも問題なく洗面所が使えます。
洗濯→干す→収納の動線が悪い
毎日の洗濯家事は少しでも効率的に楽にしたいですよね。近年人気のあるランドリールームの設置や、外干しする場合は、洗濯機と物干し場はなるべく近い動線に配置するのがおすすめです。
子ども部屋が足りない
新婚時に家を建てた場合にありがちな後悔が、後から子ども部屋が足りなくなってしまったという失敗例です。このような失敗を防ぐ対策として、大きめの子ども部屋を一部屋作っておいて、子どもが成長したら間仕切り壁を設けて部屋を仕切れるようにしておくと良いでしょう。
失敗例②【玄関】
玄関は家の顔とも言われ、来客の際に客人を出迎える場所であり、さらに家族が毎日出入りする大切な場所です。毎日使う場所だからこそ、実際に生活し始めてみると計画時には気づかなかった失敗例が多い場所でもあります。
玄関でありがちな失敗例には、以下のようなものがあります。
玄関の収納が足りない
玄関の失敗例で一番多く耳にするのが、収納の少なさです。玄関周りの収納には、靴などの履き物だけでなく、アウトドアグッズやコートなど、子育て世代であればベビーカーや子どもの自転車や遊び道具などを収納できると便利です。
玄関の収納で後悔しないためには、事前に収納したい物をリストアップしてイメージしてみると良いでしょう。また、玄関と直結して大容量のシューズクロークを設置すると効率的で使い勝手の良い玄関を実現できます。
玄関の照明スイッチが遠くて不便
玄関の照明スイッチが、玄関入り口から離れたところに設置してしまい不便になってしまう失敗例です。玄関照明は人感センサー付きの照明を設置するのがおすすめです。帰宅時、両手に荷物を持っていても、暗闇でも、人感センサー付きの照明であれば安心で便利です。
鏡(姿見)が欲しい
玄関に姿見の鏡があると、出かける前に身だしなみをチェックできて便利です。また、玄関の下駄箱の扉を鏡張りにしたり、シューズクロークに縦長の鏡を設置すると、身だしなみを確認できるだけでなく、玄関の空間を広く見せてくれる効果も期待できます。
失敗例③【キッチン】
キッチンは毎日家族の食事を作る、とても大切な場所の一つです。キッチンの主な失敗例を見ていきましょう。
キッチンのスペースが狭い
キッチンのスペースが狭いと、料理や洗い物をしたり、キッチン内を行き来するのにもいちいちストレスを感じてしまいます。キッチンに立っている人の後ろを別の人が通過するために最低70cmは必要になるので、キッチンと後ろのキャビネットとの距離は85cm〜100cmくらいを目安にしましょう。
また、調理台スペースが狭くならないように、事前にキッチンスペースに置きたい家電や調理道具などをリスト化して、どこに何を置くのかをイメージしながらキッチンスペースを計画しましょう。
キッチンの高さが身長に合っていない
キッチンは毎日使うな場所なので、キッチンの高さが身長に合っていないと、腰痛になってしまったり、大きなストレスになってしまいます。一般的に、理想的なキッチンの高さは「身長(cm)÷ 2 + 5 cm」の高さと言われています。
例えば、身長160cmの方であれば、85cmが理想的なキッチンの高さの目安になります。
キッチン収納の奥行きが深すぎる
特に、人気のアイランドキッチンは奥行きが90cm近くあり、このようにキッチン収納の奥行きが深い場合、奥のものを取り出すのが面倒になってしまう可能性があります。対策として、奥行きが深い場合は、観音開きタイプではなく、引き出し式の収納を選ぶと良いでしょう。
失敗例④【リビング】
リビングは、1日の中でも家族が最も長く過ごす場所です。1日を長く過ごす場所だからこそ、こだわりも多く取り入れたいリビング空間ですが、その分失敗例も多い場所です。
こちらでは、リビングでありがちな失敗例を見ていきましょう。
床暖房を設置したがあまり使用しない
床暖房を設置したけど、光熱費が高くてほとんど使っていないというケースも耳にします。床暖房は、部屋の温度を上げるためにエアコンよりも長時間かかり、大きなエネルギーも必要になるため、光熱費の負担が大きいためです。
また、床暖房はリビングよりもキッチンに設置すれば良かったという声もあります。設置する際は、どこに設置するかも含めて十分に検討しましょう。
窓が大きすぎて収納スペースを確保できない
リビングに大きな窓を設置すると、採光が良く、明るくおしゃれな空間を演出できます。しかしながら、窓の面積が大きいと、その分、壁となる面積が小さくなるため、収納場所の確保が難しくなります。
せっかくのおしゃれなリビングも、ごちゃごちゃと物が多く片付いていないと台無しになってしまいます。しっかりと収納スペースは確保して、窓計画を実施しましょう。
失敗例⑤【お風呂】
お風呂は1日の疲れを癒してくれる大切な場所です。家族みんなが毎日使う場所だからこそ、機能面だけでなく、ストレスなく使用できる効率面も重要です。
こちらでは、代表的なお風呂での失敗例をご紹介します。
洗濯物の収納スペースが足りない
洗面脱衣室に収納スペースをあまり確保しなかったため、バスタオルや下着の収納に困ってしまったという失敗例がよくあります。洗面脱衣室にバスタオルや下着など洗濯物の収納スペースを確保しておくと、洗濯後すぐに収納でき、さらにお風呂上がりにそのまま着替えを取り出せるためとても便利です。
事前に、洗濯後に収納したいものやお風呂上がりにすぐ使用したいものを洗面脱衣室の収納リストとして整理しておくと良いでしょう。
家事動線が悪くて使いにくい
水回りによくある失敗例は、例えば、1階で洗濯した洗濯物を2回のベランダで干して、取り込んだら再び1階で畳んで収納するといったように、水回りの家事動線が効率悪くストレスになってしまうというケースです。家事動線の効率化を図るためには、上下の移動をなくし、他の家事や生活動線とつながる設計にすることが大切です。
家事動線を検討する際は、浴室や洗面所、キッチンなどの水回りと、リビングやダイニングとの位置関係も考慮する必要があります。
失敗例⑥【収納】
一戸建て住宅に必要な収納スペースは、家の総床面積の10〜15%必要と言われており、おしゃれで清潔感のある家を維持するために、家づくりにおける収納計画はとても重要なポイントです。「収納が足りない、使いにくい」など収納に関しての後悔の声もよく耳にします。
具体的な収納の失敗例を見てみましょう。
動線を考えずに収納を配置してしまい使いづらい
収納を検討する際は、スペースやサイズだけでなく、家族の生活動線を配慮した配置にすることが重要です。せっかく大容量の収納を設置したとしても、家族の生活スタイルに合った動線に配置にしないと、結局、収納の出し入れが面倒になってしまい使いづらくなってしまいます。
家族みんなが使いやすい収納アイデアとして、廊下から寝室へと回遊できるウォークスルータイプのファミリークローゼットを採用するのもおすすめです。
子どもの成長と共に収納スペースが足りなくなってしまう
子どもが小さな頃は、収納スペースに余裕があった場合でも、衣類や勉強・遊び道具など、子どもが成長していくにつれて物はどうしても増えていきます。後悔しない収納にするためには、現在のライフスタイルだでなく、将来的な変化を想定してスペースを考えておく必要があります。
失敗例⑦【屋外】
続いて、屋外でありがちな失敗例を見ていきましょう。間取りや設備など、屋内にばかり意識がいきがちですが、家づくりで失敗しないためには、屋内だけでなく屋外にも目を向けて計画することが大切です。
駐車場や駐輪場が狭くて出し入れしづらい
屋外の失敗例で多いのが、駐車場にや駐輪場に関することです。例えば、現在はコンパクトカーに乗っていたとしても、将来家族が増えて大きめのミニバンを購入する可能性もありますし、子どもの成長と共に、自転車の台数が増えたり場合によってはバイクを購入する可能性もあるでしょう。
後悔しないためには、あらかじめ将来の家族構成を想定して余裕あるレイアウトを計画することが大切です。
ウッドデッキやバルコニーが外から丸見えで気まずい
リラックスタイムや休日の家族時間を過ごすためにウッドデッキやバルコニーを設置したのに、道路や隣地から丸見えになってしまい、気まずくて結局使わない空間になってしまうという失敗例もあります。
このように失敗しないためには、あらかじめ外部からどう見えるかを想定し、外から見える可能性がある場合は、外壁や目隠しフェンスをつけるなど対策しておきましょう。
失敗例⑧【費用】
最後に、注文住宅の費用に関する失敗例を見てみましょう。
予算オーバーしてしまう
建築費が数千万注文住宅を計画していると、金銭感覚が麻痺してしまい、数十万の金額でも小さく感じてしまいます。また、こだわりをあれこれ詰めこんでいくと、いつのまにか予算オーバーしてしまうことがよくあります。
予算オーバーで失敗しないコツは、こだわりたいポイントの優先順位を決めておくことです。予算がオーバーしそうな場合は、優先順位の低い箇所から削っていく妥協も必要になります。
メンテナンスコストを想定できていない
家は建てて終わりではなく、その後のメンテナンスや修繕コストも視野に入れておく必要があります。メンテナンスの手間や費用は、選ぶ素材によっても大きく変わってくるので、初期費用の安さだけでなく、長期的なメンテナンスやランニングコストも考慮して素材選びをしましょう。
また、メンテナンスコストや住宅ローン以外にも、固定資産税や火災保険など、定期的な維持費も必要となりますので頭に入れておきましょう。
注文住宅で後悔しないためのポイント
ここまで、カテゴリー別にさまざまな注文住宅でありがちな失敗例を見てきました。こちらでは、注文住宅で後悔しないためのポイントを3つご紹介します。
建築に関する最低限の知識を身につける
注文住宅を建てる際は、建築プランの自由度が高いからこそ、自分たちでも建築に関する最低限の知識を身につけておきましょう。家を建てた後に、間取りや設備を後悔しても手遅れです。
事前にある程度、建築について学んでおくことで、家づくりのプランニングを担当者任せではなく、自分たちで担当者と綿密に計画できるため、後悔のない理想のマイホームの実現に近づけます。
将来のライフスタイルを考慮した間取り計画をする
間取りを計画する際は、現在のライフスタイルだけでなく将来のライフスタイルまで考慮した間取りを計画することが大切です。必要な間取りは、家族構成やライフスタイルの変化と共に大きく変わります。
後悔のない家づくりをするためには、子どもが成長し独立したあとや、自分たちが老後暮らしやすいためのバリアフリー計画など、家族の変化に対応した間取り計画が必要です。
信頼できる施工会社に依頼する
理想の家づくりを成功させるための一番のコツは、信頼できる施工会社に依頼することです。事前に理想の家のイメージや、こだわりたいポイントを明確にしておくことはもちろん大切ですが、そのイメージを具現化してくれる提案力や施工力のある施工会社を見つけることが何よりも重要なのです。
また、家づくりは建てて終わりではなく、定期的なメンテナンスや修繕、将来的なリノベーションなどが必要です。そのため、長期的に信頼して付き合える施工会社選びが大切です。
施工会社によって、得意分野やこだわりポイント、担当者の人柄など、それぞれ特徴が違うので、施工事例を参考にしたり、モデルハウスや見学会に足を運んで、自分と合う施工会社を選びましょう!
まとめ
憧れの注文住宅だからこそ、こだわりをたくさん詰め込みたくなるものです。しかし、本記事でさまざまな失敗例を紹介してきたように、どんなに良いと思った間取りや設備も、実際に住んでみないと分からないことは多々あります。
経験者の失敗談を知っておくことで、実際に自分たちの家づくりを計画する際に、事前に対策を立てられます。ぜひ、後悔しない家づくりの参考にしてください。
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