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自然素材の家は後悔する?よくある失敗パターンや後悔しないためのポイントを解説
目次
家族の健康や環境にやさしい家づくりを目指す人にとって「自然素材の家」は、積極的に検討したい選択肢のひとつになるはずです。しかし、家を建てると簡単にやり直しはできません。今回は、自然素材の家を建てて後悔するパターンや失敗を避けるためのポイントを解説します。
自然素材の家とは?
自然素材の家とは、合成樹脂、化学物質、金属などの利用を避け、無垢材、珪藻土、漆喰などの自然素材を取り入れた家のことをいいます。
明確な定義は存在しませんが、 化学的な材料の利用を控え、天然の素材を使って建てる家といってよいでしょう。
関連記事:注文住宅で自然素材の家を建てる!メリット・デメリットや施工事例を紹介
自然素材の家でよくある失敗パターン
自然素材だから絶対に良い家が建てられるというわけではありません。この章では自然素材の家を建てたものの「後悔した」「失敗した」というパターンを紹介します。
自然素材に対してアレルギーがある
自然素材に対してアレルギー反応が出てしまうことも後悔する要因のひとつです。自然素材は安心安全というイメージがあるかもしれませんが、ひのきや漆によるかぶれなど、天然の素材が健康上のトラブルを引き起こすことはあります。
自然素材に対するアレルギーがあったり、あとから発症したりすると家で快適に過ごせなくなるかもしれません。心配な人は事前に病院でアレルギー検査を受けておくとよいでしょう。
見た目が不揃いなのが気になる
自然素材だからこそ全く同じものはありません。たとえば無垢材の木目は、同じ樹種を使用しても完璧に揃うことはありません。規格にそってつくられた工業製品ではないからこそ、どれも同じ見た目にすることは難しいのです。
模様や色などが規則的にそろっていないと落ち着かないという人は、不揃いな見た目に「こんなはずではなかった」と感じるかもしれません。
自然素材に合ったお手入れが必要
自然素材に合わせた方法でのお手入れが必要になるため、面倒に感じて後悔する可能性があります。具体的なメンテナンス例として、無垢材の床なら年1、2回のワックスがけ、珪藻土や漆喰の壁なら付着した汚れをほうきやはたきで落とすといったお手入れが必要です。そうしたお手入れを億劫に感じる場合は、手間がかかるように思えて後悔するかもしれません。
経年劣化を楽しめない
自然素材は年月を経るにつれて色が変化します。色の変化に対して「新築したときと雰囲気が変わってしまった」とがっかりする人もいます。また、自然素材は傷つきやすいものが多く、生活していくうえでつく傷に対してマイナスのイメージをもつ人もいるでしょう。
新築したときのきれいな状態のままが理想的であり、見た目の変化に対して負の印象をもっている人は時間が経過したあとに後悔するかもしれません。
ひび割れや反りなどが生じる
自然素材は空気中の水分を吸収したり、反対に自然素材が蓄えている水分を空気中に放出したりするため、湿度に影響を受けやすい性質があります。
自然素材内の水分量が減ることでひび割れや反りが生じることがあります。そうしたトラブルが起こりうることを知らないと、後悔するかもしれません。
自然素材の家を選んで良かったと思えること
「やっぱり自然素材の家を選んで良かった」と思う人もたくさんいます。ここからは自然素材の家のメリットを紹介します。
調湿性や断熱性などの高い機能性が得られる
無垢材や漆喰などの自然素材には、調湿性や断熱性といった機能が期待できます。じめっとした湿度の高い時期には素材が湿気を吸い、乾燥しがちな時期には水分を放出してくれるため、一年を通して快適に過ごせることは大きなメリットです。
断熱性が高いと冬場でも暖かく、空調効率もよくなります。結露も発生しにくくなるためカビもはえにくくなります。高い機能性が得られる点は「自然素材の家を選んで良かった」と思えるポイントになるはずです。
やさしい肌触りやぬくもり感がある
やさしさとぬくもりにあふれた肌触りや質感も自然素材ならではのメリットといえます。とくに無垢材の床は、素足で歩いてもベタベタせず、夏もサラッとした肌触りです。木や漆喰、珪藻土など、自然素材がもたらす見た目のぬくもり感も、ナチュラルなお家との相性が抜群です。
香りによりリラックスできる
自然素材をたっぷり利用した家は、化学物質から発せられる薬品のようなにおいが気になりにくいメリットがあります。無垢材であれば、木そのものの香りが楽しめ、まるで森林浴をしているかのような気分になるでしょう。木の香りによってリラックスできるのも嬉しいポイントです。
珪藻土など、素材自体に香りはないものの、小さな孔がたくさんあいており消臭効果が期待できる自然素材もあります。空気中のいやなニオイを吸着してくれるため、天然の空気清浄機のような役割も期待できます。
高級感を演出できる
自然素材を使うことで、空間に高級感を演出できるメリットがあります。
床や壁など多くの面積を占める目立つ部分に使用することで、こだわりが感じられるお家になるでしょう。自然素材のもつ上質さが、ワンランク上の空間を演出してくれます。
自分で簡単にメンテナンスできる
自然素材のメンテナンスは意外と簡単にできるというメリットもあります。自然素材はお手入れが面倒なイメージがあるかもしれませんが、傷や凹みなどのトラブルが生じても身近にあるものを使って自分で修復できます。
たとえば、漆喰の壁のについた傷は消しゴムでこすれば消えますし、無垢材の床についた傷はサンドペーパーで削ったり、凹んだ場合はアイロンをあてたりして復元できます。身近にあるものを使って自分できれいに修復が可能な点は、修繕コストを抑えるという点でもメリットといえます。
耐久性があり長く使える
自然素材は耐久性に優れており、長く使えるのがメリットといえます。床を適切にお手入れしていれば、合板フローリングの寿命が10~20年程度であるのに対し、無垢材は30年以上もつのが一般的です。長くもつことで交換や修復にかかる費用を抑えられる点も自然素材のよさといえます。
自然素材の家で後悔しないためのポイントと考え方
「自然素材を取り入れたいけれど、失敗はしたくない」という人のために、自然素材の家で後悔しないためのポイントや考え方を紹介します。
自然素材の特性やメンテナンス方法を知る
自然素材の特性やメンテナンス方法を事前に知ったうえで取り入れましょう。特性やメンテナンス方法を知らないと「思っていたより扱いづらい・大変」と感じやすくなるためです。
たとえば、珪藻土の壁に手垢がつきやすいことや、汚れは消しゴムやメラミンスポンジで落とせることを知っていて、納得したうえで導入していれば不満を感じることはないでしょう。事前に自然素材の特性やメンテナンス方法を知り「このくらいのお手入れならできそう」と思える自然素材を検討すれば後悔しにくいはずです。
コストの比較は長期的な視点で考える
新築時にかかるコストだけでなく、修繕など将来的にかかるコストも考えてみましょう。自然素材は材料費や施工費用でどうしても最初のコストが高くなりがちです。
しかし、耐久性があることや、セルフメンテナンスが可能であることを考えると、修繕コストは低く抑えられる可能性があります。
経年劣化は「家の味」と考える
傷や汚れ、色の変化などを「難」と考えるのではなく、家の持ち味や思い出として捉えることもできます。床などについた傷も、子どもたちが小さかったときの思い出や成長の証として考えられると愛着が増すことでしょう。経年劣化を家族の思い出と感じられれば、見た目が新築時と変わっても残念な気持ちにならずにすむはずです。
不揃いな見た目は「個性」「オリジナリティ」と考える
天然素材の不揃いな見た目は、個性やオリジナリティとしてとらえると愛着がわきます。ひとつも同じものがないことに対して「不揃い」「バラバラ」「不規則」という捉え方ではなく「唯一無二」「世界中探しても我が家にしか無いもの」と捉えると特別感があります。
施工事例
オオトリ建設の施工事例を紹介します。オオトリ建設では、厳選した無垢材を標準仕様で取り入れています。無垢材の床など、自然素材を使ったお家の雰囲気をぜひ写真でご覧ください。
事例①崖の上のイエ
LDKに無垢材を使用しています。木のあたたかみや落ち着いた雰囲気、窓からの眺望が、まるでプライベートレストランやカフェのような上質な空間を演出しています。「施工事例‐崖の上のイエ」からより詳しい写真をご覧いただけます。
事例②眺望のイエ
モダンで落ち着いた印象のLDKの床には無垢材を使用しており、洗練されているなかにもあたたかみを感じる空間を演出しています。「施工事例‐眺望のイエ」から、洗面所やランドリールームの写真もぜひご覧ください。
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