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注文住宅に必要な諸費用はいくら?かかる費用の種類や内訳など詳しく解説します
目次
注文住宅の購入を検討している方のなかには、どのような諸費用が必要となるのか疑問に思われる方は多いのではないでしょうか。
注文住宅の諸費用の相場を把握しておくことで、資金計画を立てやすくなります。
当記事では、注文住宅の諸費用について解説します。注文住宅の諸費用を少しでも抑える方法についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
注文住宅の諸費用とは?相場目安はどれくらい?
注文住宅の諸費用とは土地購入時の土地代以外にかかる手続き費用、住宅建築時の建物工事以外にかかる手数料のことです。
ちなみに、住宅の本体価格、手付金(契約金)は売買価格・建築費用に充当されるため、諸費用には含まれません。
金融機関で諸費用専用のローン契約を結ぶ場合を除いて通常の住宅ローン契約では賄えない費用となり、現金で支払うのが一般的です。
注文住宅の坪数別に費用相場が知りたい方は「注文住宅の費用相場は?坪数や予算別の実例を見ながら相場を知ろう!」を合わせてご覧ください。
注文住宅の諸費用の相場目安は総額の約10%
注文住宅の諸費用は建築費総額の約10%が目安です。
本体工事費用が70%、付帯工事費用が20%、諸費用が10%と考えると、注文住宅の購入価格の内訳についてイメージしやすくなります。
新築の注文住宅にかかる諸費用一覧
注文住宅にかかる諸費用には以下の4つが含まれます。
- 土地購入時にかかる諸費用
- 建物建築時にかかる諸費用
- 住宅ローン契約時にかかる諸費用
- その他諸費用
以下、4つの項目について表にまとめてみましたので確認してみてください。
土地購入時にかかる諸費用
土地購入時にかかる諸費用は以下となり、土地購入の申込み時に支払うのが一般的です。
仲介手数料 | (物件価格×3%)+6万円+消費税が上限 |
売買契約書印紙税 | 1,000万円~5,000万円の場合は1万円 |
登録免許税(登記費用) | 土地評価額の1.5% |
司法書士報酬 | 3万円~5万円程度 |
不動産取得税 | 固定資産税評価額×4% |
固定資産税 | 固定資産税評価額×1.4% |
解体費用 | 150万円~300万円程度 ※必要な場合 |
建物建築時にかかる諸費用
建物建築時にかかる諸費用は以下の通りで、支払うタイミングは見積もり作成時、工事請負契約時、着工時、上棟時、引き渡し前の5つの段階に分かれます。
設計監理料 | 施工費の10%程度が目安 |
工事請負契約書の印紙税 | 1,000万円~5,000万円の場合は1万円 |
建築確認の申請費用 | 10~20万円が目安 |
上下水道加入料 | 20万程度 |
登録免許税(建物表示登記) | 土地家屋調査士への報酬として8~10万程度 |
登録免許税(所有権保存登記) | 不動産評価額×0.15% |
司法書士への報酬 | 8~12万円程度 |
地鎮祭・上棟式の費用 | 地域によって異なる |
住宅ローン契約時にかかる諸費用
住宅ローン契約時にかかる諸費用は以下になりますが、こちらが発生するのは工事請負契約の締結後になります。
金銭消費貸借契約書の印紙税 | 1,000万円~5,000万円の場合は2万円 |
ローン保証料 | ローン金額100万円当たり、返済期間35年で21,000円程度 |
団体信用生命保険料 | 民間融資の場合は金利に含まれる |
火災・地震保険料 | 建物構造と保証内容などにより異なる |
登録免許税(抵当権設定登記) | 借入金額の0.4%(軽減措置の適用があれば0.1%) |
司法書士報酬 | 3~5万円程度 |
融資の事務手数料 | ・金融機関により定額型と定率型がある(消費税加算)
・定額型は3~10万円程度、低率型はローン金額の1~3% |
その他諸費用
その他費用にかかる諸費用は以下になりますが、こちらはあくまで一例であり、他にも費用が必要になることもあります。
たとえば、
・引越ににかかる費用
・家具家電の購入費用
これらの費用も無視できないくらいの金額になるので、しっかりと予算に入れておきましょう。
よくある注文住宅の諸費用の質問
よくある注文住宅の諸費用の質問として以下の3つが挙げられます。
- 「諸経費」と「諸費用」の違い
- 印紙税・登録免許税・不動産取得税・固定資産税の違い
- 諸費用を現金で払えない場合の対策
上記の項目は資金繰りを検討するにあたっても押さえておきたいポイントになりますので、以下でそれぞれについて確認していきましょう。
「諸経費」と「諸費用」の違い
諸経費と諸費用は混同されることが少なくありませんが、このふたつは異なるものです。
まず、諸経費とは建物を建てるにあたって間接的に必要となる費用です。
例として以下の項目が挙げられます。
- 人件費
- 運搬費
- 通信費
- 広告宣伝費
一方で、諸費用とは前に説明したように土地購入時にかかる諸費用、建物建築時にかかる諸費用、住宅ローン契約時にかかる諸費用、その他諸費用に分類できます。
印紙税・登録免許税・不動産取得税・固定資産税の違い
印紙税、登録免許税、不動産取得税、固定資産税の内容と発生するタイミングについて以下の表にまとめましたので確認してみてください。
内容 | 発生するタイミング | |
印紙税 | 印紙税とは各種契約書に貼る印紙代のことで、印紙を契約書に貼ることで納税を行える | 「売買契約書」(土地の購入時)、「工事請負契約書」(建築時)、「金銭消費貸借契約書」(住宅ローンを借りるとき)を取り交わすタイミング |
登録免許税 | 所有権などの権利関係を登記するためにかかる税金 | 登録申請書提出時 |
不動産取得税 | 不動産を取得した際にかかる税金 | 税事務所に不動産の取得申告後・納税通知書が郵送されたタイミング |
固定資産税 | 固定資産の所有者にかかる税金 | 課税を行う各市町村ごとに異なるが、4〜6月に納付書が届くことが多い |
諸費用を現金で払えない場合の対策
諸費用の支払いには現金が必要ですが「中には自己資金の準備ができない」という方もいるでしょう。
そのような場合は、諸費用を住宅ローンに組み込める金融機関もあります。たとえば金融機関あるいは商品によって異なりますが、以下の諸費用は住宅ローンに組み込める可能性があります。
- 土地の調査・申請費用
- 仲介手数料(土地購入の場合)
- 登記費用
- 建物の各種申請費用
- 保証料
- 事務手数料
- 火災保険料
支払機関や総額がかわるので、金融機関や担当者に確認しつつ組み込めるものは組み込んでしましょう。
注文住宅の諸費用を少しでも抑える方法
注文住宅の諸費用を少しでも抑える方法として以下の5つが挙げられます。
- 自治体の補助制度を調べる
- 住宅ローンは複数の金融機関から相見積を取る
- 保険は契約内容を見直す
- 諸費用のかかりにくい土地を選ぶ
- 信頼できる建築会社に相談する
諸費用を抑える方法を実践することで、これまでの貯蓄で補えるようになるケースや、返済負担が大きく軽減されることもありますので、ぜひ参考にしてみてください。
自治体の補助制度を調べる
自治体によっては注文住宅の購入時に助成金を給付しています。
特に、地方では人口を増やすために注文住宅購入者を対象に、注文住宅の購入費用の一部を補助する制度が充実しています。
これらの情報は各自治体の公式サイトに載っている他、電話などで問い合わせることも可能です。
住宅ローンは複数の金融機関から相見積を取る
住宅ローンを組むにあたって複数の金融機関から審査を受けて結果を比較してみてください。
同条件、かつ同じ借入額であっても金融機関によって保証料の額に大きな差が出ることも珍しくありません。わせて、金融機関ごとの事務手数料の比較も忘れずに行うようにしてください。
保険は契約内容を見直す
保険の契約内容を見直すことで不要なプランを申し込んでいることに気付き、現在の自分にとってベストなプランを契約し直すこともできます。
また、見直し時に不足内容に気付いて加入できれば、将来的にも安心です。
諸費用のかかりにくい土地を選ぶ
土地の費用は物件ごとに大きな差があり、同様の条件の立地や面積の土地であっても、諸費用を含めると数十万円単位の差額が生じることも珍しくありません。
土地の諸経費を抑えるには、造成や解体が不要な土地や、水道が引き込まれている土地などあらかじめ整地されている土地を選ぶのがおすすめです。
信頼できる建築会社に相談する
信頼できる建築会社に相談することで不正な料金が提示されるような事態を回避することができます。建築会社によって各種料金が異なり、不法な金額を提示してくる建築会社も全くないわけではありません。信頼できる建築会社に相談することで良心的な価格帯で、品質の高い住宅を建ててもらえるでしょう。
まとめ
注文住宅の諸費用にはさまざまな項目が含まれるため、複数の建築会社に見積もりを依頼し、不明点があれば確認を怠らないようにしてください。
無料相談会やモデルハウス見学会などもありますので、気になる方はぜひ足を運んでみてください。
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