近年は人気の高まりを受けて、さまざまなデザインの平屋住宅が建築されています。

 

平屋住宅をローコストで建てる場合、相場はどのくらいになるのか、気になっている方が多いのではないでしょうか。

 

また、実際に建てるとなった場合には注意点を押さえておくことで、引っ越した後に後悔するような事態を防げます。

当記事では、平屋をローコストで建てる方法や、平屋の建築事例などについて紹介していきます。

 

平屋をローコストで建てるには何が必要？

平屋を建てるにあたってローコストでありながらも、おしゃれな住宅にしたいと考えている方は多いのではないでしょうか。

建物の面積を抑える

平屋をローコストで建てるためには、建物の面積を抑えることで建築費用を抑えることができます。

 

また、建物が小さければ必要な土地の面積も抑えることができるため、これから土地も購入して平屋を建てようと計画している方は、建物の大きさを減らせるのか検討してみましょう。

 

ただし、必要以上に面積を狭くしてしまうと生活に支障がでてしまうので、住む人数、必要な部屋数などを考慮したうえで広さを考えましょう。

 

国土交通省の住生活基本計画では、快適な暮らしを送るために必要な戸建住宅の広さを下記の通りに示しています。

 

単身世帯：55㎡
2人以上の世帯：25㎡×世帯人数+25㎡（都市部：25㎡×人数+15㎡）

 

つまり、4人で住む場合は約39坪必要になるということなので、そこそこ大きなサイズが必要になりますね。

なるべくシンプルな形状にすること

平屋をローコストで建てるためには、シンプルな外観にする必要があります。決して「おしゃれな住宅＝華美な住宅」というわけではありません。シンプルでありながらもおしゃれな住宅は多くあります。

 

たとえば、建物の外観を長方形や正方形といったシンプルな箱型にすることで、建築費用を抑えられるのです。凹凸が多ければ外壁の面積も広がったり、屋根の形状が特殊になったり工事の手間も増えてしまいます。できれば凸凹のないシンプルな外観になるようにしてみてください。

平屋のローコスト住宅は難しい？

一般的に平屋は費用がかさみやすいと考えられており、ローコストで建てるのは難しいと言われています。

 

平屋をローコストで建てるのが難しいと言われる理由は以下の2つです。

• 広い土地面積が必要になる
• 屋根・壁の面積が広くなってしまう

必然的に面積が広くなってしまう

二階建ての住宅であれば、上に必要な面積をもってくることができますが、平屋は横に広げるしかありません。そのため必要な建物の広さだけ、土地面積も広がっていくためです。

土地が広くなると単純に土地の価格も上がりますし、外構工事の予算も凡そ2倍ぐらいになります。

屋根・壁の面積が広くなってしまう

平屋は複数階の住宅と比べて、1階の床面積が広くなり、それにともなって屋根や壁の面積も広くなります。

 

屋根の工事にかかる費用は住宅の建築費用の中でも大きな割合を占めるものであり、坪単価にも大きな影響を与えます。

 

基礎と屋根は、費用に与える影響が大きく、200〜250万アップ、外構工事で100〜200万アップを想定しておいてもおかしくはないでしょう。

オオトリ建設の平屋建築事例を紹介

平屋を検討している方の中には、予算内でどのような平屋を建てられるのかイメージしにくいという方が多いのではないでしょうか。

 

そこでここからは、オオトリ建設の平屋建築事例を予算別に3つ紹介していきます。

 

• 1,850万円の平屋
• 1,900万円の平屋
• 2,300万円の平屋

 

1,850万円の平屋

「施工事例‐1,850万円」

外壁にダークトーンの色を選んでいただいたことで、スタイリッシュかつクールな雰囲気の住宅になりました。ある程度の間取りを確保できたため、夫婦二人の生活ではお互いのスペースを十分に確保できます。

1,900万円の平屋

「施工事例‐1,900万円」

 

1,900万円の予算でも上品で、エレガントな雰囲気の平屋を建てられます。こちらはシンプルでありながらも、料亭の外観をイメージさせるような、上品な外観になっています。

2,300万円の平屋

「施工事例‐2,300万円」

広々とした部屋を複数つくったことで、それぞれのプライベートスペースも確保しやすくなりました。外壁はダークカラーを選択し、室内は白や薄めのブラウンを基調とすることで、シックでありながらやわらかみのある住宅に仕上がっています。

 

平屋住宅をローコストに抑えるポイント

平屋住宅をローコストに抑えるには、ポイントを押さえておくことが大切です。

 

平屋住宅をローコストで建てるためのポイントとしては、以下の4つが挙げられます。

 

• 追加費用が必要ない土地を選ぶ
• 廊下や収納設備は最低限にする
• 屋根の高さを抑えて片流れ屋根にする
• 規格型住宅から選ぶ

追加費用が必要ない土地を選ぶ

これは落とし穴なのですが、価格が安い土地には、それなりの理由があることが多いです。

 

例えば、道路と土地との間に高低差がある場合、コンクリート擁壁が必要になり、登るための階段が必要になったり、傾斜地の土地は建物を建てるために地盤面をフラットにする必要があります。

 

安い土地だからといって何も考えずに購入するのは控えましょう。

廊下や収納設備は最低限にする

 

廊下を長めにとると、住宅の面積がそれだけ必要になりますし、収納設備をつくるには工事が必要になるため、費用がかさみます。

 

しかし、収納設備をつくらなくても空いたスペースの壁に棚を設置するだけで、本や小物などを収納できるようになります。

規格型住宅から選ぶ

規格型住宅とはあらかじめ用意された間取りなどをもとにして、好みの設備やデザインを用意された選択肢の中から選んで建てる住宅のことです。

 

平屋を規格型住宅から選ぶことで、フルオーダーするよりも価格を抑えられます。

 

また、自分で細部までを考える必要がないため、住宅建築にあまり時間をかけられない方にもおすすめです。

屋根の高さを抑えて片流れ屋根にする

片流れ屋根とは、ひとつの面が一方向に流れている屋根のことです。建物の形状に合わせ、1枚の屋根を掛けるだけなので、施工性がシンプルな点も特徴です。

複雑な屋根形状は多くの材料が必要になりますし、多くの施工時間を要するため、費用が割高な傾向があります。

 

一方、片流れ屋根であれば施工がシンプルなため、建築者の負担も少なく、費用も割安になります。片流れ屋根の勾配を緩やかにするほど外壁面積を減らせるため、費用をさらに抑えられるでしょう。

 

まとめ

平屋は近年におけるトレンドであり、高齢になっても住みやすいことからも人気を集めています。

 

そんな平屋はデザインや土地面積を工夫すれば、ローコストで建てることも可能です。

 

シンプルな外観の平屋であっても、玄関を植物で飾ったり、外壁の色をこだわったりすることで、おしゃれでかつ個性的な平屋に仕上がります。

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