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コンパクトな平屋の費用相場は?メリット・デメリットやおすすめなケースも解説!

目次
最近ではライフスタイルの変化や災害対策を理由に、コンパクトな平屋を選ぶ人が増えてきています。コンパクトな平屋を住まいにすると、一体どのようなメリットがあるのでしょうか?
当記事ではコンパクトな平屋の費用相場やメリット・デメリット、実際の施工事例を紹介していきます。また、コンパクトな平屋が向いている人の特徴も紹介するため、新築で平屋を考えている人はぜひ参考にしてください。
コンパクトな平屋の費用相場は?
費用を安く抑えやすいことを理由に、コンパクトな平屋を検討する人もいるでしょう。実際、コンパクトな平屋の費用相場はどのくらいなのでしょうか?
まずは、コンパクトな平屋の主な面積や費用相場を解説していきます。
コンパクトな平屋は約30坪以下
一般的には、コンパクトな平屋は延床面積が約30坪以下の平屋を指します。家族構成やライフスタイルによって必要な間取りは変わりますが、一人暮らしか二人暮らしでは1LDK、3~4人家族では2LDKか3LDKが適切とされます。
1LDKの場合は延床面積16坪、2LDKは18坪、3LDKは24坪程度が面積の相場です。5人家族以上の場合、延床面積が最低でも35坪は必要とされるため、コンパクトな平屋は向いていないといえます。
コンパクトな平屋の費用相場は約2,000万円
コンパクトな平屋を新築する場合、間取りや延床面積によって変動しますが、費用相場は約2,000万円といわれています。一般的には、新築一戸建ての費用は約4,000万円前後とされているため、コンパクトな平屋はかなり費用を抑えられることがわかります。
コンパクトな平屋のメリットとは?
コンパクトな平屋には、費用面だけでなく防災対策や家事の効率化といったさまざまなメリットが期待できます。ここでは、コンパクトな平屋を選ぶメリット4つを詳しく見ていきます。
家族同士のコミュニケーションが活発になる
コンパクトな平屋は面積が小さいため部屋同士が近接しており、家族同士の距離も近くなりやすいものです。その結果、家族同士で会話を行う機会が増えて、コミュニケーションの活発化が期待されます。
また、保護者は子どもの様子を把握しやすくなり、思春期に起こりがちのコミュニケーション不足も防げるかもしれません。
家事動線・生活動線の効率化をしやすい
コンパクトな平屋には、家事動線や生活動線の効率化というメリットもあります。部屋同士が近く移動に時間や手間がかからないだけでなく、掃除するエリアがそもそも少なく狭いため家事負担も減らせます。
自然災害のリスクが比較的少ない
自然災害が起こった際のリスクが少ない点も、コンパクトな平屋のメリットのひとつです。地震が発生した場合、高さがある建物ほど揺れやすいといわれています。
コンパクトな平屋は1階建てのため、2階建て住宅よりも地震の揺れに影響されにくいのです。
建築にかかる費用を安く抑えやすい
コンパクトな平屋は必要な延床面積が少なく済むため、土地代も安く抑えられます。一方、イニシャルコストが比較的リーズナブルなだけでなく、ランニングコストを節約しやすいのもメリットです。
外壁や内壁の面積が小さいため塗装リフォームの工事費用を抑えられたり、設備が少なくメンテナンス費用が安かったり。
コンパクトな平屋のデメリットとは?
コンパクトな平屋にはたくさんのメリットがある一方で、デメリットも存在します。住宅建設前に把握しておくことで、デメリットへの対策を講じやすくなるはずです。それでは、コンパクトな平屋のデメリット4つを解説していきます
家族個人のプライバシーを守りにくい
家族同士の距離が近いのはひとつのメリットですが、言い換えると家族個人のプライバシーを守りにくいということになります。家族の仲がどれだけ良くても、自分だけの時間を持ちたいと思うときもあるでしょう。
そんな事態に備えて、コンパクトな平屋には家族がひとりで過ごせるスペースを用意しておくのがおすすめです。例えば、リビングとは離れた位置に子ども部屋を作ったり、ロフトや屋根裏に個別スペースを設けたりしてみてはいかがでしょうか。
日当たりが悪くなりやすい
コンパクトな平屋は高さがないため、周辺の住宅やビルによって日光が遮られてしまうおそれがあります。日当たりが悪くなってしまうと部屋の中がいつもジメジメする上に、洗濯物が乾きにくくなってしまうかもしれません。
こうしたデメリットを解消するためには、中庭を設けたり高さのある窓を設置したりして、採光しやすくするのがおすすめです。
水害や防犯のリスクが高い
コンパクトな平屋は、水害には比較的弱いというデメリットがあります。豪雨や津波、河川の氾濫による床上浸水が起こった場合、上の階へ逃げる「垂直避難」が推奨されています。
しかし、平屋にはフロアがひとつしかないため垂直避難ができません。平屋を建てる場合、ハザードマップを確認したうえで水害リスクが少ない土地を選ぶようにしてください。
収納スペースが少なくなりやすい
コンパクトな平屋には、収納スペースが少なくなりやすいデメリットがあります。もともと物が少ない生活をしている人なら問題ないかもしれませんが、家族が増えていくと収納スペースが足りなくなるかもしれません。
コンパクトな平屋には、家族全員の衣類や小物をまとめて収納できるファミリークローゼットや、食品や食器を収納するパントリーを設けてみてはいかがでしょうか。
コンパクトな平屋が向いているケースとは?
ここまでコンパクトな平屋のメリット・デメリットを見てきましたが、実際にはどのようなケースが向いているのでしょうか?ここでは、コンパクトな平屋が向いている人の特徴を3つ紹介していきます。
子どもが巣立った後の夫婦二人暮らし
コンパクトな平屋は、今後子育てを行う予定がある家族より、既に子どもが巣立った後の夫婦二人暮らしにピッタリです。なぜなら、将来的に家族構成やライフスタイルが大きく変化する可能性が少なく、現在の暮らしに合わせた間取り設計がしやすいからです。
また、階段や段差がないコンパクトな平屋なら、老後も見据えたバリアフリー対応も可能。人間だけでなくペットも暮らしやすい環境となるため、ペットを飼いたいと考えている夫婦にも向いています。
必要最低限の物で暮らすミニマリスト生活
最近では、必要最低限の物で暮らすミニマリスト生活を送る人が増えています。コンパクトな平屋は面積が小さい分、収納スペースが限られますが、あまり多くの物を持たないミニマリストにとっては十分な広さかもしれません。
また、必要な収納スペースが少ないという点では、一人暮らしの人にもコンパクトな平屋が向いているといえます。
家族同士のコミュニケーションを大切にしたい
コンパクトな平屋は家族同士の距離が近く、コミュニケーションが活発になります。そのため、家族同士のコミュニケーションを大切にしたいと考えている人にも、コンパクトな平屋は向いています。
さらに、コンパクトな平屋は家事動線・生活動線の効率化を図りやすいため、日々の暮らしやすさをアップしたい人にもおすすめです。
コンパクトな平屋を快適な住まいにするためのポイントとは?
コンパクトな平屋を快適な住まいにするには、バリアフリーや吹き抜け、ロフトといった工夫を取り入れることが大切です。住宅完成後に後悔しないためにも、間取りや設計を考える上でのポイントを把握しておきましょう。
吹き抜けやロフトで開放感を演出する
コンパクトな平屋は空間の高さや広さが限られるため、人によっては圧迫感や窮屈さを感じるおそれがあります。こうしたリスクを減らすために、吹き抜けやロフト、勾配天井を活用して開放感を演出するのがおすすめです。
家事動線を考慮した間取りにする
コンパクトな平屋は家事動線を効率化しやすいものですが、設計段階で動線を意識するとよりスムーズに家事を行えるようになります。例えば、廊下を設けずに部屋同士をつなげたり、勝手口をパントリーの隣に設けたり。
プライベートスペースも確保する
コンパクトな平屋は家族同士のコミュニケーションが活発になりやすい一方、家族一人ひとりのプライベートな時間を確保しにくいデメリットがあります。そのため、ちょっとしたスペースを活用して、家族がひとりでゆっくりくつろげる工夫を取り入れましょう。
老後も住むならバリアフリーも意識する
コンパクトな平屋を選ぶ人には子育てを終えた夫婦が多いですが、老後まで見据えた住宅設計が欠かせません。
バリアフリー対応を最初から意識しておけば、リフォーム不要で老後も長く快適に暮らせます。
コンパクトな平屋の施工事例を紹介
最後に、オオトリ建設で実際に施工したコンパクトな平屋の事例を紹介していきます。
空間の広がりを感じる約30坪の平屋
施工事例 ‐ 30坪の平屋 – オオトリ建設
こちらは約30坪というコンパクトな平屋ながらも、天井窓や屋根裏スペースの活用により空間の広がりを感じるデザインとなっています。また、玄関とキッチンスペースがつながっているため荷物を運びやすく、生活動線を考慮した間取りになっているのもポイントです。
自然のぬくもりを感じるモダンな平屋
施工事例 ‐ 大工が暮らす「終の住み家」– オオトリ建設
約28坪のコンパクトな平屋ですが、勾配天井や部屋の至るところに設置された窓が、空間の広さや採光性をアップさせています。天井に近い位置に窓が設置されていることで、外部からの目線が気になりにくいのも真似したいポイントです。
ロフトのある北欧カフェテイストの平屋
施工事例 ‐ 北欧インテリアを楽しむ家 – オオトリ建設
こちらの平屋は約23坪とかなりコンパクトですが、夫婦二人暮らしにピッタリのサイズ感。プライバシーを守りながら趣味を楽しめるウッドデッキがあり、窮屈さを感じにくい工夫が取り入れられています。
また、家族のプライベートスペースと客間の両方の使い道ができるロフトがあり、限られたスペースを最大限活用しています。
まとめ
今回はコンパクトハウスについて解説をしました。平屋は割高になりやすい傾向にありますが、コンパクトハウスというかたちで工夫をすれば経済的に優しい住宅購入ができます。平屋に住みたい!でも高いから迷ってしまうという方は、ぜひ今回の記事を参考にしていただき、住宅選びの参考にしてください。
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