スタッフブログ
モダンな家の内装はどうするべき?空間づくりのポイントやテクニックを解説!
目次
「生活感のない空間を作りたい」「落ち着きのあるスタイリッシュな内装にしたい」。マイホームを建てるならこのような希望を実現したい方は多いでしょう。とはいえ、実現するためにはどうすればよいか気になる方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、モダンな家の空間づくりのポイントやテクニックを解説します。記事の最後には実例も紹介するので、モダンな内装のイメージが描きやすくなります!内装にこだわりたい方やモダンテイストの家づくりを重視している方はぜひ参考にしてください。
モダンの魅力とは
モダンとは「現代的」「近代的」を意味します。最大の特徴は、余計な装飾がないシンプルで都会的な雰囲気です。内装には無機質な素材や直線的なラインの家具が多く使われ、黒・白・グレーを中心とした色使いにより落ち着いた印象を与えます。
モダンの魅力は、「幅広い世代に好まれる」「流行に左右されにくい」点です。シンプルでありながら品があるため、来客からも好感を持たれます。また、モダンを中心としたテイストが派生しており、ライフスタイルに自然にマッチするのも魅力です。
さらに、シンプルなカラーが中心であるため時間を経ても流行の影響を受けにくく、住宅寿命が延びている現代では大きなメリットといえます。
モダンな内装の種類
実は、一言で「モダン」といっても種類はさまざま。ここからは、代表的なモダンテイストの種類を紹介します。自分好みの種類を見つければ、理想の内装がイメージしやすくなります。
シンプルモダン
シンプルモダンとは、無駄を削ぎ落とした代表的なモダンテイストです。ガラスや金属など無機質な素材を使ったシンプルなデザインが特徴。控えめな装飾により清潔感と洗練された印象を与え、フォーマルな雰囲気が魅力です。
シンプルモダンの作り方は、空間全体を淡いカラーにして、数か所にアクセントとなる濃いカラーを取り入れること。ガラスや金属を使った家具を適宜配置すれば、洗練された空間に仕上がります。
ナチュラルモダン
ナチュラルモダンは、シンプルモダンにナチュラルテイストの要素を取り入れたスタイルです。無駄のない直線的な空間をベースにして、床・天井・家具に無垢材や漆喰などの自然素材を織り交ぜるのがポイント。洗練された雰囲気の中にも自然のぬくもりを感じられるため、あらゆる年代から人気があります。
ただし、自然素材の割合が多いとナチュラルテイストに偏ることも。鉄や金属などの素材を適度に取り入れれば、モダンな雰囲気を引き出せます。
和モダン
和モダンとは、和とモダンの要素が融合したスタイルです。無駄のない空間に日本の伝統的な機能や素材を取り入れることで、居心地のよさを感じる魅力があります。
和風のインテリアにモダンの要素を加えるか、もしくはシンプルモダンをベースとした空間に和の要素がある家具(竹・和紙・籐などの天然素材)を配置すれば、和モダンの完成です。畳を取り入れるなら、正方形の「半畳畳」を選ぶと、一層モダンな雰囲気になります。
関連記事:和風だけど今どきの平屋とは?和風テイストを入れた平屋の事例紹介や建てるときのポイントを紹介
ラグジュアリーモダン
ラグジュアリーモダンは、シンプルモダンをベースに上質な家具やインテリアを添えたテイスト。高級感が際立ち、ホテルライクな空間が魅力です。
アクセントに大理石や天井まで届く大きな窓を取り入れると、上質でラグジュアリーなモダンスタイルが完成します。ギャラリーや美術館のような洗練された空間に仕上げたい方にはおすすめです。
モダンな家の内装づくりのポイント
モダンな家の内装は家づくりから意識しなければ実現しません。以下5点のポイントを参考にして空間を作りましょう。
間取りの凹凸をなるべく減らす
モダンな内装は、間取りの凹凸をなるべくなくしてキレイな四角形に仕上げるのがポイントです。直線的な造りにより、スタイリッシュでセンスのよい印象を与えます。また、家具を配置する自由度が高くなるため、シンプルな家づくりにもつながります。
住まい全体のバランスを考えながら、なるべく凹凸の少ない直線的な間取りを心がけましょう。
空間を広く見せるデザインを取り入れる
モダンな家の内装づくりでは、空間の広がりを意識するのが大切です。例えば、玄関やリビングに吹き抜けを取り入れて広々とした空間にすれば、洗練されたダイナミックな印象を与えます。
吹き抜けは空間を広く見せるだけでなく、採光を取り入れて明るい部屋を作ることも可能。大きめなFIX窓を取り入れるのも効果的です。
また、リビング階段は余計な装飾を省いたシンプルな構造が魅力。吹き抜けとの相性がよく、モダンテイストの住宅に馴染みやすいデザインです。直線的かつ開放的な空間づくりをベースにすれば、モダンでおしゃれな家が実現します。
関連記事:おしゃれな吹き抜けの家に住みたい!間取りのコツや施工事例を紹介します。
生活感を隠す収納を心がける
モダンな内装で重視すべきポイントは、収納を充実させること。シンプルな部屋で物が溢れていると目立ちやすく、モダンとは真逆のテイストになってしまうからです。
例えば、リビングではインテリアとして「見せる収納」と、生活感のある日用品を収納する「隠す収納」を使い分けるのがおすすめ。壁面収納・扉付き収納家具・オープン棚など、収納にはさまざまな選択肢があります。
関連記事:注文住宅の収納計画で失敗しないためのコツとは?収納の失敗例やおすすめの収納アイテムも紹介します。
ダウンライトや間接照明を使い分ける
内装は、照明の選び方次第でワンランク上の印象に仕上げられます。例えば、ダウンライトは天井に埋め込まれているため空間を広くみせる効果があり、モダンな内装には欠かせない照明です。
また、天井が高い場合は、直接光源が目に入らない間接照明を併用するのがおすすめ。部屋全体が柔らかい光で包まれ、陰影により一層モダンでおしゃれな雰囲気になります。
関連記事:お家の雰囲気づくりには照明が大切!
インテリアも含めてコーディネートする
好みのモダンテイストに合わせて家具やインテリアを選べば統一感が生まれます。特にリビングのコーディネートは家の印象を左右するもの。シンプルモダンにはガラスや金属などの近代的な素材の家具を、ナチュラルモダンや和モダンなら無垢材・籐・畳など温かみのある自然素材の家具が馴染みます。
また、お気に入りの家具があるなら、そのテイストに合わせたモダンテイストを選ぶのも選択肢の一つです。床や天井をインテリアとトータルコーディネートすれば、理想的なモダンテイストが実現します。
関連記事:注文住宅の内装デザインはどう決める?美しいデザインの事例を紹介しながらポイントや決め方を詳しく解説
内装をモダンな雰囲気にするテクニック
空間づくりはもちろん、モダンな内装はちょっとしたテクニックを使いこなせば雰囲気をガラリと変えられます。ここからは、モダンな印象を与えるテクニック4点を解説しましょう。
落ち着いたカラーを選び、2~3色にまとめる
カラーの配色は、なるべく3色以内にまとめるのがインテリアの基本です。壁や天井など面積が広い場所のベースカラーは落ち着いた色を選びましょう。例えば、シンプルモダンなら白・黒・グレーなどのモノトーンカラーを、ナチュラルモダンにはベージュや木目を引き立たせるカラーがおすすめです。
次に面積が広い箇所(ソファやカーテンなど)は、ベースカラーと相性のよい色を選びましょう。空間を引き締めたいなら、クッションや小物など小さい範囲で明るめなアクセントカラーを取り入れれば効果的です。
取り入れる素材にこだわる
モダンな内装には素材選びが欠かせません。素材の組み合わせにこだわれば、上品で高級感のあるモダンな空間に仕上げられます。例えば、ナチュラルモダンの床材は、ホワイトオークやウォールナットなどの無垢材を使用すれば温かみのある雰囲気に。シンプルモダンならコンクリート風のタイルや人工大理石を使えば、洗練されたクールな印象を与えます。また、壁材に漆喰や珪藻土を使えば素材が持つ効果も得られるでしょう。
集成材やビニールクロスではなく、「本物」の価値が引き立つ素材を選ぶことで一層モダンな雰囲気を演出できます。
家具は直線的を基調としたデザインを選ぶ
前述した通り、モダンな内装の間取りはなるべく凹凸をなくすのが肝心です。つまり、それに合わせて家具も直線的なデザインを選べば、洗練された無駄のない空間を演出できます。
ソファ・テーブル・イスなど部屋の割合を占める大きめの家具は、シンプルで四角いフォルムのデザインを選びましょう。また、収納家具は取っ手がないプッシュオープン式や、シンプルな取っ手のものを選べばスッキリした見た目になります。
アクセントウォールで変化を加える
モダンな内装に変化を加えるなら、アクセントウォールがおすすめです。一部分だけ色や素材を変えたり、大きな絵画やポスターを飾ったりすれば、空間にメリハリが生まれます。
注意点は、他の壁との調和を考えてアクセントウォールの位置と範囲を決めること。アクセントウォールを上手に取り入れればモダンテイストに個性が加わり、デザイン性のある内装に仕上がります。
モダンな家の内装の実例
ここからは、モダンな家の内装の実例をご紹介します。理想イメージを描く参考にしてくださいね。
暮らしやすさを重視したシンプルモダンな内装
リビングは、大きめの窓と肩より上の窓を外観の面に合わせて3つ配置し、採光が十分入るように工夫されています。キッチン・カウンター・ダイニングテーブルの色味を同じにすることで統一感が生まれ、シンプルで温かみのあるモダンな内装に。
ワークスペースはグレーの半畳畳を選択。落ち着いたモダンな雰囲気が漂い、作業に集中できる環境に仕上がっています。
ナチュラルでデザイン性があるモダンな内装
玄関には、お気に入りの照明と直線的なデザインの造作棚を設置。小物が収納できたりお花を飾ったりなど、日々の暮らしに彩りをもたらすモダンな内装です。
リビングの間取りは凹凸がなく、直線的。壁と無垢材のナチュラルカラーのアクセントにはブラウンカラーのキッチン天板を選び、空間をピリッと引き締めています。キッチンの後ろは引き戸仕様のパントリーです。壁と統一した色により、生活感を隠す工夫が施されています。
ダイニングの天井高は5.3m。吹き抜けに加えて、ナチュラルカラーを組み合わせたリビング階段を設置しています。採光が十分に入り、開放感は抜群。温かみのあるモダンな内装です。
ブラックが効いたメリハリあるクラシックモダンな内装
こちらは、モノトーンでまとめたLDKが魅力のモダンな内装です。壁と天井がホワイトなので、家具や家電がブラックでも空間が重くならないのが魅力的。
広々としたキッチンには、ダウンライトとデザイン性のある間接照明を組み合わせています。光量があるので作業もしやすく、こだわりの照明を設置することで見た目もおしゃれに仕上がっています。
無垢材が映える!シックにまとめたモダンな内装
広々としたリビングは、余白の美しさが際立つ内装です。天井の素材を分けることで一室が引き締まった印象に。直線的な間取りに対して照明とイスは曲線を取り入れており、デザインで空間にアクセントを効かせています。
キッチン周りの家具家電はブラックでまとめ、床と天井に無垢材を使うことでシックな雰囲気を与えています。玄関からキッチンへすぐに行ける直線的な動線により、家事の効率アップも見込める内装です。
ホテルライクでおしゃれなラグジュアリーモダンな内装
ホワイトをベースにして、家具や柵にブラックを効かせたモダンな内装。家族が集まるリビングに吹き抜けを作り、開放感と採光をふんだんに取り入れた心地よい空間に仕上げています。
キッチンカウンターには大理石調の素材を使用し、ラグジュアリーな雰囲気に。存在感のあるダイニング照明はグレーカラーを使用。上質な雰囲気が漂いつつ、シックにまとまったモダンな内装です。
モダンの家の内装は自分好みの「モダン」を見つけることからはじめよう!
モダンはおしゃれで洗練された空間が魅力であり、どの世代からも愛されるテイストです。モダンにはさまざまな種類がありますが、共通点は「凹凸のない間取り」「空間を広く見せる」「十分な収納を確保する」こと。これらを取り入れてインテリアを含めた内装をコーディネートすれば、理想の空間が作れます。
注文住宅は、素材にこだわって好みのモダンテイストが実現できるのが魅力です!まずは理想のモダンテイストのイメージを描くことからはじめてみてくださいね。
▼おしゃれな家の外観事例は、インスタグラム,Youtubeで配信をしています。是非チェックしてみてください!