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注目の仕上げ材『モールテックス』とは!? 前編
目次
こんにちは!オオトリ建築の菊地です!
ハロウィンが終わり、一気にクリスマスムードになる街中です。
毎年ですが、このハロウィンからのクリスマスへの流れってウキウキしてしまいますよね♪
さて、今日のコラムは『モールテックス』についてです。
数年前から急激に流行ってきた『モールテックス』という仕上げ材。
とても見栄えがよく、オシャレに仕上がることも人気の一つです。
モルタルに名前が似ているけれど、どう違うのか?またデメリットや使える場所など、お伝えしていきたいと思います!
▼目次
・そもそも「モールテックス」って?
・モールテックスとモルタルの違い
・モールテックスのデメリット
・使えるおすすめ場所は?
・まとめ
そもそも「モールテックス」って?
「モールテックス」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
数年前から知名度を増し、今は「見たことある!」という方もいらっしゃるかもしれません。
モールテックスとはベルギーのBEAL社が開発した、薄塗りの左官材のことを示しています。
左官材とはコテを使って塗る仕上げ材のことです。(漆喰などもこれにあたります)
見た目はモルタルのような風合いですが、別物になります。
ちなみに、オオトリ建築の事務所にあるキッチンの腰壁もモールテックス仕上げです!
(本物の岩に見えますが、キッチンです!)
モールテックスとモルタルの違い
見た目はあまり変わりませんが、モールテックスは仕上げ方によってはモルタルよりも少しツヤがあり、軽やかな印象があります。
使用している材料も実はほぼ同じです。
ですがモールテックスとモルタルとの違いはやはり「柔軟性」、「防水性」、「不燃性」です。
同じセメント系材料に分類されますが、モールテックスは特殊な樹脂をセメントに混入しています。
仕上がった表面はセメントの質感を持ちながらも曲げ・たわみに対して非常に強くなります。
また、モールテックスはわずか1~2mm程度の薄塗りであっても強度があり、そのため従来のモルタルにはありがちだった角の欠けや、表面のけずれなどがしにくいです。
更に、薄塗りでも高い防水性があるので水回りを仕上げることも可能です。
モールテックスのデメリット
上記でご紹介したように、デザイン性が高く、また強度や柔軟性にも優れているモールテックスですが、デメリットも実はあります。
デメリットをよく把握した上で、家づくりに取り入れるかどうかを検討しましょう。
コストがかかる
クロスで仕上げる場合と比べて高くなります。
材料費もそうのですが、クロス屋さんに加えてモールテックス仕上げのできる左官屋さんが来て施工するため、その分の人件費がかかってきてしまいます。
工事期間が長くなる
塗るだけに見えますが、下地調整→1度塗→2度塗→研磨→コーティングと実は結構手間がかかっていいます。
使えるオススメの場所は?
キッチン
防水性が高いため、水はねのあるキッチンにも使えます。
衝撃にも強いので、食器や調理器具などの衝撃にも十分耐えられます。
デザイン性としては無機質に見えますが、無垢材との相性も抜群で、異素材との調和を楽しむことも出来ます。
キッチンのワークトップに使用したり、腰壁に使用したり、色々な場所に使うことができます。
洗面
キッチンと同じ水廻りで洗面にも使えます。
モールテックスを使用した洗面は、オシャレで既製品にはなオリジナリティあふれる造作洗面に仕上がります。
家具など
テーブルの天板などに用いたり、収納の仕上げとしてモールテックスを塗装しても◎。
主張し過ぎない柔らかな風合いは、インテリアのどんな色合いとも調和して、お部屋のアクセントになってくれます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
モールテックスはその自由度の高さから、あらゆる場所に施工できる建築資材です。
ちょっと違った、オリジナリティのあるインテリアに興味のある方は是非モールテックスをご検討してみてはいかがでしょうか^^
後編では、オオトリ建築が実際につくってきた「モールテックス」を使った事例をご紹介したいと思います(^▽^)/
お楽しみに~~♪
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