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タラブックス 刈谷市美術館
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こんにちは!
なんだかお久しぶりになってしまった小川です
春がやってきてもう夏・・・・ですね。
熱さが苦手な私はすでに昼間は溶けそうです。
本日はこの間みにいってきた美術館の展示のご紹介です!
先日刈谷市美術館でインド・タラブックスの展示をみてきました。
皆様は『タラブックス』ってご存知でしょうか?
タラブックスとは、2人のインド人女性、ギータ・ウォルフとV.ギータが
1994年に設立したちいさな出版社です。
子供向けの絵本が少ないインドの子供たちに向けて
「インドに良質な本を届けたい」という想いから
昔から語り継がれているお話の絵本をはじめ、政治・社会・環境問題など
様々なジャンルの本を出版しています。
また、見て美しいだけではなく、作り手の価値観が伝わるような個性的な本がたくさん!
タラブックスの絵本の挿絵の多くは、インド各地の少数民族たちが描いたもの。
地域や民族によっても絵柄がかなり異なり、それもまたおもしろかったです。
写真撮影可能だったので作品の写真は撮ったのですが、
作品に夢中で会場全体の雰囲気を撮り忘れました・・・・。
展示の中で一番目にとまったのは
タラブックスの代表作といわれる『夜の木』
世界中で注目されたこの絵本は、中央インド出身のゴンド民族の最高のアーティスト、
シャーム、バーイー、ウルヴェーティの3人によって描かれた木をめぐる神話的な世界です。
夜になるとその本性を現すという聖なる木。
人々から畏れられ、また崇められている木。神が住むと言われる木。
そのような木々が、ページを繰るたびに目を見張る美しさで次々と姿を現します。
繊細で力強い線や柄、斬新な色彩
白い紙を黒いインクで印刷するのではなく、紙を作るときに紙自体を黒く染め、
シルクスクリーンでひとつひとつ手仕事で印刷、製本してあります。
私もこの機会にと物販コーナーで販売していた本を一冊購入しました♪
独特なインクのにおいや、ハンドメイドペーパーの柔らかいふかふかした手触り
一冊一冊手製本のしっかりしたつくり・・・・ほれぼれします。
この表紙は版ごとに表紙の絵や色を変えるそうです。
もう一つタラブックスの有名な絵本は
『水の生きもの』
ボローニャ国際絵本展などでも高い評価をうけ、
日本語をふくめ、さまざまな言語で翻訳版が出版され、
手刷り手づくりの絵本にもかかわらず数万部をこえるベストセラーとなっています。
表紙はこのお魚。
この本は1年ぐらい前?から本屋さんに置いてあるのをみたことある気がします。
そして展示の中で私のツボにはまったのが
この絵本
ヨーロッパの方がはじめてアジアに行ったら
こんな風に見えた・・・・みたいな絵がありますが
その逆バージョンです。
ちなみにこのニワトリの絵はイギリスのビックベン
時計=時を告げる=ニワトリという発想。 ・・・・単純だけど面白い
じわじわきます。
実際に絵本に触れたり、読むことのできるスペースもありますので
気になった絵本がありましたらぜひ手に取ってみて下さい。
また、展示は6月3日(日)までですので、もし見に行かれたいかたはお早めに!
最近もう一度みにいきたいと思う展示や
素敵な作品に出合うことが多くて美術館に行くとわくわくします。
また絵本の紹介なんかできたらいいな~と思っている今日この頃です。
次は名古屋市美術館の『モネ』みてきます!
ではでは~